タイトル名   メーカー、ブランド名   総プレイ時間  
フレラバ ミニファンディスク   SMEE   2 〜 5 時間  
                                       
 
シナリオ
  
 
グラフィック
  
 
音楽
  
 
キャラクター
  
 
総合点数
  
 
個人的評価
  
B+(23/30)    B+(15/20)    B+(15/20)    (24/30)    B+(77)      

初めに(前書き)
この作品は フレラバ 〜Friend to Lover〜 (以降は本編と表記)の
 
ファンディスクに当たる作品です。そのため、本編の ネタバレ
 
いくつかありますし、本編であるとの対比で書いている所もあります。
 
その事をご理解いただいた上で読んでいただければ幸いです。

総評
本編と比べると総合点数は少々下がっていますが、内容のクオリティー
 
そのものは十分な出来と言えます。ですが、このゲームはあくまで、ミニ
 
ファンディスクと言う事で、限られた尺をヒロインと主人公のやり取り
 
のみに特化して描写しているため、本編であったヒロインと主人公以外の
 
キャラクターのやり取りが皆無なんですよね。個人的には本編で、その
 
やり取りも作品の魅力の 1 つだと思っていたので、キャラクターの評価を
 
下げています。その辺りが総合点数が下がった原因の 1 つです。後は
 
そこまで大きな欠点はないですかね。元々、ミニファンディスクなんで
 
ボリューム不足と文句を言うのは違いますし。

あらすじとプレイについて
あらすじを書く程のボリュームもないので省略します。シナリオの方に
 
簡単に内容と一緒に書いています。
 

総プレイ時間は 5 時間もないです。共通ルート無しの各ヒロイン達の
 
個別ルートが 30 分前後です。タイトル画面から はじめから を選択
 
すると各ヒロイン達が表示されるのでプレイしたいヒロインを選ぶと
 
その個別ルートが始まる形ですね。攻略順については自由でいいです。
 
私は ゆずゆ→理奈→陽茉莉→岬 の順番でクリアしましたけど、この
 
順番で特に問題はなかったです。

シナリオ
基本的には、本編エンディング後とエピローグの間のちょっとした
 
エピソードを描写しています。
 

各ヒロイン達のシナリオは何と言うか 中身が無い です。何だか、こう
 
書くとつまらなく感じますが、あくまで 本編の延長線上 と言う事です。
 
劇的に関係性が変わったり、とんでもない過去があったり、はたまた
 
新たなるキャラクターの登場とか。そう言ったような派手なシナリオを
 
ファンディスクではやりがちですけど、このゲームはそのような事を
 
せずにヒロインと主人公の関係性だけに絞り、本編でのちょっとした
 
日常に、ヒロインの想いを取り入れながら本編より更に甘いやり取りを
 
描写しているだけです。ある意味で 正当で真っ当なファンディスク
 
言えるのではないでしょうか。その分 捻りやインパクト と言う点では
 
弱いと言えます。まあ、この辺りは好みの問題もあるので、どちらが
 
良いとは一概に言えないですけどね。私自身も、ファンディスクでの
 
劇的に関係性の変化や新たなる問題。新キャラクターや新ヒロインの
 
登場と言ったような展開も嫌いじゃないです。ただ、本編での空気や
 
関係性をぶち壊したり、既存のキャラクターの言動がむちゃくちゃに
 
されたら怒りますけど。……少々話がそれましたが、このゲームでは
 
既存のキャラクターの言動やヒロインと主人公の関係性と言った所を
 
本編のやり取りや関係性を壊さずに、丁寧に描写しているだけではなく
 
正当進化とも言うべき恋人関係 を実に真っ当に、描写しているので
 
そこは高く評価しています。さて、このゲームでのシナリオの欠点を
 
無理矢理挙げるとすれば、本編であったサブキャラクター達の絶妙や
 
アシストや主人公とヒロインとのやり取りに対する、第三者の発言や
 
思いといった描写が、ほぼなくなった事によって シナリオの緩急
 
弱くなった所 ですね。例えば、本編の陽茉莉の個別ルートで智美や
 
陽茉莉の母親や元気と言ったサブキャラクター達の言動などによって
 
笑ったり、空気が変わったりとシナリオの緩急に対して重要な役割を
 
担っていたと思います。対してこのファンディスクでは基本的に終始
 
緩みっぱなしと言っていいぐらいの感じでシナリオが進んでいくので
 
もっとシナリオに尺があれば多分途中でダレていた可能性は高いです。
 
まあ、それが気になりだす前にシナリオは終わっていると思いますが

グラフィック
基本的な評価は本編と変わりません。新たな立ち絵と一枚絵が少し
 
あるぐらいです。まあ、ミニファンディスクなんで、そこまで期待
 
してなかったですが。

音楽
これも本編と同様の評価にするか迷ったんですが、新規の曲が一曲も
 
なく、更にオープニング曲とエンディング曲も省略していたので一応
 
評価を下げました。ですが、曲そのものの出来は本編と同様なので
 
クオリティーそのものは下がっていないです。

キャラクター
本編でのヒロイン達の好きな順は 岬>理奈>陽茉莉=ゆずゆ ですが
 
このゲームだけの評価だと 理奈=陽茉莉=岬>ゆずゆ になります。
 
こう書くとゆずゆがあまり好きじゃないように見えますけど、実際は
 
そんな事はないです。ただ、上が凄まじすぎるだけですので。そもそも
 
いくらファンディスクとは言え、主人公とヒロインとのやり取りだけで
 
キャラクターにここまでの高評価をつけられるぐらいに、魅力に溢れた
 
ヒロイン達ばかりです。今回、評価の上がった理奈と陽茉莉については
 
前者は理奈のちょっとした過去を知り、更なる絆を育んだ所が個人的に
 
グッと来ました。後者は、とある事情が重なり、物凄く甘えん坊になった
 
シーンも良かったですが、この 2 人だからこそ出せるやり取りと言うか
 
関係性と空気感が本編よりも私の心にグッときました。もちろんゆずゆの
 
本編よりも柔らかくなって、より魅力の増した主人公とのやり取りも好き
 
ですし、岬の相変わらずちょっとずれた考え方と主人公とのやり取りも
 
好きです。主人公については本編と変わらずですが、多少主人公の事を
 
持ち上げる描写がちらほらとありました。この部分の評価は人によって
 
分かれそうですね。最後に欠点として仕方ない事ではありますが、登場
 
人物がヒロインと主人公しかいないので、様々なキャラクター同士の
 
やり取りや会話がなくなっている所です。ここを私は評価して本編では
 
相当 高い評価 をしていたので、ここは素直に残念ですね。やっぱり
 
この作品の魅力の 1 つが主人公とヒロイン以外のサブキャラクターの
 
行動や発言だと私は思っていますので、それがほぼない以上、評価が
 
下がるは仕方のない事だとは思いますが。一応は、その分をヒロインと
 
主人公の魅力とやり取りでフォローはしていますけど、やっぱり全体的な
 
キャラクターの評価としては本編には及ばないですね。

Hシーン
回想シーンに、各ヒロイン達 1 回ずつ収録されています。回数こそ
 
少ないですが恋人関係になってからの積み重ねの分もあり、エロさは
 
本編より上がっているように感じました。コスプレプレイや軽い放尿
 
などプレイやシュチュエーションも個人的には好きでしたね。

最後に一言
内容は優れています。欲を言えばボリュームを。


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